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夜間に顔や車のナンバーを映すには?設置・照明・設定のポイント
夜間に必要な顔やナンバーを残せるかは、「夜間対応」「高画素」という表示だけでは決まりません。人や車が通る地点を絞り、距離・画角・角度・光・動きに合わせて全体把握用と識別用を分け、実際の夜間録画で確認します。
- 高画素・夜間対応だけでは決まらない距離、画角、角度、光、動きの条件がそろって初めて確認できます
- 通る地点を絞り、大きく映す人や車が減速・停止する地点を識別用にします
- 夜間の録画映像で確認するライブ画面ではなく、再生・一時停止して判定します
撮影から再生までは、一つの連鎖です
- 対象と確認地点顔かナンバーか、どこで確認するか
- 距離・画角・レンズ・照明対象が十分な大きさになるか
- シャッター・FPS・ゲイン動体ブレと明るさのバランス
- 圧縮・ビットレート・録画録画時に細部が失われないか
- 再生・一時停止で確認実際の閲覧端末で判定する
どこか一つを改善すれば解決する、という性質のものではありません。ライブ映像で見えていても、録画時の圧縮で細部が失われることがあります。
WHY
夜間対応でも、
顔やナンバーが
映らないのは
なぜ?
夜間の問題は「暗い」だけではありません。次の4つが重なって、必要な細部が失われます。
また、赤外線の「届く距離」と、顔や文字を確認できる距離は別です。照射距離30mという表記は、30m先のナンバーを読めるという意味ではありません。
ライブ映像の明るさと、一時停止した映像の細かさも別です。動いている間はそれらしく見えていても、止めた瞬間に文字がぶれていることがあります。設置場所や高さ・角度の基本は防犯カメラの設置場所・高さ・角度の基本で解説しています。
SPLIT THE ROLES
「全体を見るカメラ」と「識別するカメラ」を分ける
駐車場全体が映ることと、ナンバーが読めることは別です。玄関周辺が映ることと、来訪者の顔が分かることも別です。
全体把握用
- 主な目的
- 出来事の流れ、人・車の存在
- 画角
- 広め
- 狙う地点
- 敷地、駐車場、通路全体
- 夜間に確認すること
- 動線が途切れないか
顔確認用
- 主な目的
- 人物の特徴・顔
- 画角
- 絞る
- 狙う地点
- 門扉、玄関前、受付、通路
- 夜間に確認すること
- 顔の明るさ、向き、ブレ
ナンバー確認用
- 主な目的
- 車両・ナンバー
- 画角
- 車線へ絞る
- 狙う地点
- 入口、カーブ、ゲート、停止線
- 夜間に確認すること
- ライト点灯時の白飛び、文字、ブレ
人や車が減速・停止する通過点を識別用にします。顔やナンバーを常時残したい地点は、固定カメラを基本の候補にします。PTZカメラは向いている方向しか記録できないため、識別用の常時の記録を単独で任せません。
FACE
夜間に人物の顔を映すためのポイント
- 人がカメラへ顔を向けやすい地点を選びます(門扉を開ける、インターホンを押す、ドアへ近づく地点)
- 高すぎる位置や急な見下ろし角度を避けます。真上からでは頭部しか映りません
- 広く映しすぎず、確認したい地点で顔が十分な大きさになるようにします
- 顔の正面へ光が届くようにし、強い逆光を避けます
- 赤外線の近距離反射による白飛びを、実際の夜間映像で確認します
- 歩行時のブレを、録画の一時停止で確認します
- 帽子、マスク、眼鏡、傘など、実際にありそうな条件でも試します
LICENSE PLATE
夜間に車のナンバーを映すためのポイント
- 車が減速・停止する地点を選びます(入口、カーブ、ゲート、停止線)
- プレートを正面に近い形で捉えられるよう、車の進行方向から大きく外れた急な横角度を避けます
- 車線へ画角を絞り、プレートを十分な大きさで映します
- 高すぎる位置を避けます
- ヘッドライトを光軸上で直接受け続ける完全な正対位置は避け、ライト点灯時の実車映像で白飛びを確認します
- 車速に合わせて、動体ブレと明るさのバランスを調整します
- 雨、霧、汚れ、水滴を含む悪条件も考えます
カメラに近いほどよい、とは限りません。低速の住宅駐車場と、高速で通過する道路や工場ゲートでは、対象が画面内に入る時間、焦点、赤外線の到達距離、必要な撮影距離が異なります。車速が高い用途は、一般住宅向けの説明だけで設計せず、専用機器と専門的な設定を検討します。
顔とナンバーは、確認する条件が違う
| 項目 | 人物の顔 | 車のナンバー |
|---|---|---|
| 主な通過点 | 門扉、玄関、通路、受付 | 出入口、カーブ、停止線、ゲート |
| 向き | 正面に近い顔を捉える | 進行方向に近い角度からプレートを捉える |
| 動き | 歩行、振り返り | 車速、横方向の移動 |
| 光の問題 | 逆光、顔への赤外線反射、帽子の影 | ヘッドライト、プレートの反射、濡れた路面 |
| 残したい情報 | 顔、服装、持ち物、移動方向 | ナンバー、車種、車体色、進行方向 |
夜間の見え方は、カタログだけでは判断できません。人物が通る位置、車が減速する地点、照明やヘッドライトの入り方を現地で確認し、必要な映像から配置と機器を整理します。
夜間の映り方を相談する →LIGHT & LENS
赤外線・カラー撮影・レンズ・照明をどう選ぶ?
「赤外線かカラーか」の二者択一ではなく、残したい情報と現地の光から判断します。
赤外線
- 特徴
- 暗闇でも輪郭を残しやすい
- 確認すること
- モノクロになる機種がある。壁・庇・ガラス・水滴の反射
低照度カラー
- 特徴
- 服や車体の色を残せる
- 確認すること
- 最低限の光が必要。周囲の照明状況
センサーライト・常夜灯
- 特徴
- 対象へ光を届ける
- 確認すること
- 逆光をつくらない位置か
外部赤外線照明
- 特徴
- 照射範囲を補う
- 確認すること
- カメラとの位置関係、照射範囲の重なり
窓越し撮影
- 特徴
- 屋内から屋外を撮る
- 確認すること
- 室内灯と内蔵赤外線のガラス反射
F値
- 特徴
- 小さいほど光を取り込みやすい傾向
- 確認すること
- レンズ品質や最終画質を単独では保証しない
センサーサイズ
- 特徴
- 同一解像度なら大きいほうが低照度で有利になりやすい
- 確認すること
- レンズ・画像処理・圧縮を含めて判断する
バリフォーカル・ズーム
- 特徴
- 画角を調整できる
- 確認すること
- 望遠側でF値が変わる機種がある。広角端だけで判断しない
仕様表を比べるときは、最低被写体照度の数値だけを並べません。カラーか白黒か、F値、シャッター、ゲイン、赤外線の有無など、測定条件がそろっているかを確認します。「0 lux」という表記は、赤外線などの補助条件を伴うものか確認します。機器そのものの選び方は夜間性能を含む防犯カメラの選び方で解説しています。
SETTINGS
WDR・HLC・シャッター・ゲインは何を調整する機能?
| 項目 | 主な役割 | 注意点 |
|---|---|---|
| WDR | 明るい部分と暗い部分の差を見やすくする | 動く対象や実装方式によっては不自然な描写が出ることがある |
| HLC | ヘッドライトなど強い光の影響を抑える機種がある | 名称・制御・効果はメーカー、機種、場面で異なる |
| シャッター時間 | 短くすると動体ブレを抑えやすい | 取り込む光が減り、映像が暗くなる |
| FPS | 1秒間のフレーム数。増やすと動きの経過を追いやすい | FPSを上げても、1枚ごとのブレはシャッター時間次第 |
| ゲイン | 暗い映像を電気的に明るくする | 上げすぎるとノイズが増え、反射部が明るくなりすぎる |
| 赤外線の強度・スマートIR | 近距離の赤外線反射を調整する | 対応機種のみ。壁やガラスの位置も見直す |
| ノイズ低減 | 暗所のざらつきを抑える | 処理が強すぎると動く対象の細部が失われる |
| 圧縮・ビットレート | 保存容量・通信量と録画の細部を調整する | 上限が低い、圧縮が強い場合は顔・文字の細部が失われる |
設定の名称はメーカーによって異なります。数値を根拠なく固定せず、症状と機種に応じて調整し、夜間の実映像で確認します。FPSとシャッター速度は別の設定です。高いFPSは通過の経過を多く残す助けになりますが、1枚ごとのブレを止めるのはシャッター時間であり、短くするほど必要な光量は増えます。
GENERAL vs LPR
一般的な防犯カメラとナンバー専用カメラの違い
| 項目 | 一般的な防犯カメラ | ナンバー撮影・LPR向け |
|---|---|---|
| 主目的 | 全体監視、事後の目視確認 | プレート撮影、自動読取、車番管理 |
| 画角 | 比較的広い構成も多い | 車線・撮影地点へ絞る |
| 設定 | 現場に応じて調整 | 車速・反射・照明を想定した専用設定を持つ機種がある |
| 夜間映像 | 周囲も見やすくする設計 | 周囲が暗くてもプレートを優先する場合がある |
| 適する用途 | 住宅、店舗、小規模駐車場の状況確認 | 工場ゲート、駐車場管理、車番検索など |
「専用なら必ず読める」とは言えません。対応する車速、車線数、距離、角度、地域のプレートへの対応、照明条件を確認します。なお、デジタルズームや録画後の拡大は、元の映像に記録されている画素を大きく表示する機能です。撮影時に存在しない数字や顔の特徴を新しく作り出すものではありません。必要な地点は、撮影の時点で十分な大きさにしておきます。
TROUBLESHOOT
夜間に映らないときの原因別チェック
| 症状 | 主な原因の候補 | 最初に確認すること |
|---|---|---|
| 顔が真っ白 | 赤外線の近距離反射、露出過多 | 対象までの距離、赤外線の強度、壁・庇・ガラス |
| 顔が黒い | 逆光、正面の照明不足 | 光源の向き、設置方向、補助照明 |
| 顔や車が流れる | シャッター時間、暗さ、動き | 録画を再生して動体ブレ、照明と設定 |
| ナンバーが真っ白 | ヘッドライト、赤外線、プレートの反射 | ライト点灯時の実車映像、角度、露出 |
| ナンバーが小さい | 広角、距離、対象地点の不一致 | 車線へ画角を絞れるか、識別用カメラの追加 |
| 夜だけ全体が白い | 壁・ガラス・雨滴・クモの巣の反射 | レンズ清掃、反射物、設置位置 |
| 夜だけざらつく | 光量不足、ゲイン、圧縮 | 照明、録画設定、機器の性能 |
| ライブでは見えるが録画の拡大で崩れる | 圧縮、ビットレート、録画解像度、再生ストリーム | 実際の録画設定、録画機の記録条件、書き出した映像 |
| 日によって見え方が違う | 雨、霧、虫、汚れ、駐車位置、照明 | 複数の条件の録画を比較 |
改善は、この順序で切り分けます
- 01レンズ前面の汚れ、水滴、クモの巣
- 02壁、庇、ガラス、標識など近距離の反射物
- 03画角と対象の大きさ
- 04カメラの向き、高さ、撮影地点
- 05照明とヘッドライトの入り方
- 06露出、シャッター、ゲイン、赤外線、補正機能
- 07機器の能力と、識別用カメラの追加
すぐに買い替えを検討する前に、上から順に確認します。
NIGHT TEST
設置後に行う夜間テストの手順
ライブ画面ではなく、実際に録画されたものを再生して判定します。
- 01日没後、普段どおりの照明状態にします
- 02人物が普段の速度で近づき、顔の向きが変わる場面を録画します
- 03車がヘッドライトを点灯し、普段の速度で進入・退出します
- 04ライブ画面ではなく録画を再生し、一時停止して拡大します
- 05録画機へ意図した解像度・FPS・ビットレートで記録されているか確認します
- 06普段使う端末で再生し、必要なら書き出した映像でも細部を確認します
- 07雨天、濡れた路面、水滴、クモの巣の影響を点検します
- 08季節による日没方向、植栽の伸び、照明タイマーの変化を再確認します
「可/条件付き/不可」で判定し、記録します
録画の確認方法は録画映像の確認・保存方法で解説しています。
DIY or PRO
自分で調整できること・専門業者へ相談したいこと
自分で確認しやすいこと
- レンズやカバーの汚れ、水滴、クモの巣
- 照明の点灯状況
- 画角内の壁・柱・ガラス・植栽
- 夜間の録画再生と時刻
- 取扱説明書の範囲での画質モードの確認
- 録画機やアプリで、録画解像度・再生ストリーム・時刻を確認する
専門的な確認が適すること
- 高所でのカメラの移設、角度変更、配線工事
- シャッター、ゲイン、赤外線、WDRなどの組み合わせ調整
- FPS、圧縮、ビットレート、録画機の記録条件を含む映像設定
- 識別用カメラや外部照明の追加
- 車速や車線数を踏まえたナンバー撮影
- 専用のLPR・車番管理システムの選定
道路や近隣が画角に入る場合の配慮は撮影範囲と映像管理の注意点、施設ごとの考え方は住宅・店舗・工場別の防犯対策で解説しています。
参考:Axis Communications「IEC 62676-4:2014に基づくピクセル密度」、同「ナンバープレートキャプチャー」、i-PRO「夜間でも見たい場所を撮影できる防犯カメラとは?」、栃木県「防犯カメラ設置ガイド(PDF)」/2026年8月5日確認。Axis資料のピクセル数は欧州の標準プレートやLPRソフトウェアを前提とした例のため、日本のナンバープレートでの保証値としては扱っていません。
FAQ
夜間撮影のよくある質問
Q夜間対応の防犯カメラでも顔が映らないのはなぜですか?+
A「夜間対応」は、暗所でも撮影できるという表示であって、顔を識別できることを保証するものではありません。まず、対象までの距離と画角を確認してください。広角で遠い地点を映していると、画素数が高くても顔は小さくしか映りません。あわせて、逆光になっていないか、赤外線が近くの壁や庇に反射していないかを、夜間の録画映像で確認します。
Q夜間に顔を映すには、カメラをどの高さに設置すればよいですか?+
A一律の正解はありません。ただし、高すぎる位置から急な角度で見下ろすと、頭部ばかりが映って顔が確認しにくくなります。まず「どの地点を通る人の顔を見たいか」を決め、その地点との距離を確保できる位置を選びます。手が届きにくい高さと、顔を捉えられる角度の両立を、現地で確認します。
Q赤外線カメラで顔が真っ白になる原因は何ですか?+
A対象がカメラに近すぎて赤外線が強く当たっている場合と、壁・庇・ガラスなど近距離の反射物に赤外線が跳ね返っている場合が代表的です。まず対象までの距離と、カメラのすぐ前に反射するものがないかを確認します。機種によっては赤外線の強度を調整できるものもありますが、設置位置を数十センチずらすだけで改善する場合もあります。
Q夜間は赤外線とカラー撮影のどちらがよいですか?+
A残したい情報と、現地の光の量で変わります。赤外線は光源がない場所でも輪郭を残しやすい一方、映像がモノクロになる機種があります。服の色や車体の色を残したい場合は、低照度でカラー撮影できる機種が候補になりますが、最低限の光が必要です。「夜間はカラーのほうが常に優れている」とは言えません。実際の設置場所の明るさを確認して判断します。
Q車のナンバーがヘッドライトで白飛びするときはどうしますか?+
Aまず、プレートが斜めになりすぎないよう、車の進行方向から大きく外れた急な横角度を避けます。同時に、カメラが車の真正面でヘッドライトを光軸上に直接受け続ける位置も避け、少し左右へずらします。そのうえで、露出やシャッターの設定、機種によってはHLCなどの補正機能を検討します。設定を変えたら、必ずライトを点灯した実車の録画で確認します。
Q防犯カメラの画素数が高ければナンバーを読めますか?+
A画素数だけでは決まりません。映像の中でプレートがどれくらいの大きさになるかは、画角、撮影距離、レンズ、角度で決まります。広角で遠い地点を映せば、高画素でもプレートは小さいままです。さらに、動体ブレ、ヘッドライトの白飛び、録画時の圧縮によっても文字の読みやすさは変わります。
QWDRやHLCを使えばナンバーの白飛びを防げますか?+
A機種と条件によります。これらは明暗差や強い光の影響を抑えるための機能ですが、名称、制御方法、効果はメーカーや機種で異なります。WDRは実装方式によって、動く車両に不自然な描写が出ることもあります。機能をオンにすれば解決する、とは言えません。撮影地点と角度を先に見直し、そのうえで設定を調整して、夜間の走行映像で確認します。
Q駐車場全体と車のナンバーを1台で映せますか?+
A画角によっては両方を映像に入れられますが、全体を広く映すほどプレートは小さくなり、文字を読むことは難しくなります。「車が停まっていた」ことの確認と、「ナンバーを読む」ことは別の目的です。駐車場全体を見るカメラと、出入口など車が減速する地点を狙うカメラに分けることをおすすめします。
Q一般的な防犯カメラとLPRカメラは何が違いますか?+
A一般的な防犯カメラは、周囲の状況も含めて記録し、後から人が目視で確認する用途に向いています。LPR(ナンバー自動読取)向けの機器は、車線や撮影地点へ画角を絞り、プレートの撮影と自動での読み取り・検索を目的としています。ただし「専用なら必ず読める」わけではなく、対応する車速、車線数、距離、角度、照明条件を確認する必要があります。
Q既存の防犯カメラでも、位置や設定の変更で改善できますか?+
A改善できる場合があります。まず、レンズ前面の汚れや水滴、クモの巣を確認してください。次に、近距離の反射物、画角と対象の大きさ、カメラの向きと撮影地点、照明の入り方の順に見直します。それでも足りない場合に、設定の調整や識別用カメラの追加を検討します。現在の夜間映像でお困りの点が分かると、確認がスムーズです。
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夜間に必要な映像が残る構成を、
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あさあけセキュリティは、津市を拠点に三重県内へ対応しています。法人、個人、自治会のいずれからでもご相談いただけます。台数や機種が決まっていない段階でも、人が通る位置、車が減速する地点、照明やヘッドライトの入り方を確認し、必要な映像から配置と機器を整理します。現地調査・お見積もりは無料です。