軒下
- 確認すること
- 吹き込み、結露、直射日光
- 仕様・施工で見る項目
- メーカー指定の屋外条件、IP、使用温度
相談してみる →OUTDOOR CAMERA
屋外用カメラは、IP等級だけで決めず、雨風の受け方、温度・結露、夜間の光、逆光、接続部と配線まで確認して選びます。防水性能が十分であることと、必要な映像が残ることは別の条件です。
屋外機を選ぶときは、4つの層で考えます
上の層だけを満たしても、下の層が合っていなければ必要な映像は残りません。
FIRST OF ALL
同じ「屋外」でも、軒下で雨が直接かからない場所と、外壁で雨風を正面から受ける場所では条件が変わります。軒下でも、吹き込む雨、温度差による結露、直射日光の影響は受けます。
カメラ本体が屋外対応でも、ケーブルの接続部が露出したままでは、そこから水が入ることがあります。IP等級が示すのは、主にカメラ本体の保護性能です。接続部、ケーブルの入口、屋外ボックス、取付部まで含めて屋外の条件に合っているかを確認します。
防水性能が十分でも、夜間の光、距離、画角、赤外線の反射、逆光が合わなければ必要な映像は残りません。耐候性の判断と画質の判断を分けて行い、最後に一つの構成へまとめます。防犯カメラ全体の選び方は防犯カメラ・録画機の選び方全体で解説しています。
ENVIRONMENT
「屋外」とひとくくりにせず、その場所がどのような屋外なのかを先に確認します。
IP RATING
IP等級は、1桁目が防じん、2桁目が防水の保護等級を示します。
直接雨風が当たる場所ではIP66相当が候補になりやすいものの、「屋外なら必ずIP66」と決まっているわけではありません。IP等級の表示があることと、その製品が屋外用途として認められていることは別です。メーカーが屋外用途を明記しているか、使用温度・湿度、付属品、取付方向、施工条件を併せて確認します。
IP67はIP66の完全な上位互換ではありません。規格の試験条件が異なるため、目的に応じて読み分けます。また、規格の試験結果は、実際の長期使用や施工の品質を保証するものではありません。本体のIP等級と、設置後の接続部の防水は別の問題です。
DURABILITY
外部からの衝撃に対する保護の目安です。手が届く高さや、いたずらが心配な場所で確認します。
直射日光が当たる場所では、周囲の気温だけで判断しません。高温・低温での使用範囲と、起動時の条件を取扱説明書で確認します。
温度差と湿気で、レンズカバーの内側が曇ることがあります。
沿岸部では、耐塩害や耐重塩害の仕様と、金具・取付部まで含めて確認します。
ポールや構造物に取り付ける場合、振動で映像が揺れないかを確認します。
NIGHT
赤外線の照射距離は、人物の特徴や文字を確認できる距離とは異なります。照射距離30mという表記は、30m先の顔を確認できるという意味ではありません。
「0ルクス」という表記は、赤外線照明を使用したときなど条件付きの場合があります。フレームレートを上げるだけでは動体ブレは解消しません。夜間に人物や車両の特徴を残すための配置と設定は夜間に顔や車のナンバーを映すポイントで解説しています。
BACKLIGHT
屋外では、時間帯と季節によって光の向きが変わります。設置したときは問題がなくても、数か月後の同じ時刻に逆光になることがあります。
WDRは、明るい部分と暗い部分が混在する場面を見やすくするための機能です。ただし、dB値だけで実用性は判断できません。強い光源の有無、対象の動き、機種ごとの処理方式によって見え方が変わります。
WDRは逆光対策の候補ですが、万能ではありません。朝夕や夜間の実際の録画で、確認したい対象が見えるかを確かめます。
機能だけに頼らず、配置の変更、画角の調整、照明の向きもあわせて検討します。
軒下か雨風が直接当たるか、夜間にどの程度の光があるか、配線と電源をどこから取れるかで、候補になる機器は変わります。機種や台数が決まっていない段階でもご相談いただけます。
屋外カメラの設置条件を相談する →ANGLE & DISTANCE
広い範囲を映すほど、映像内の対象は小さくなります。遠い対象を確認したい場合は、通過する地点とレンズを見直します。高画素化は、暗所での性能、保存容量、通信量とのバランスで考えます。
IEC 62676-4に基づくピクセル密度の目安(DORI)は、設計の出発点として有用です。ただし、光の方向、光学系、画像の圧縮、対象の向きによって結果は変わるため、保証値ではありません。現地の映像で確認します。
全体把握用と、人物・車両の特徴確認用は役割を分けます。固定カメラは必要な地点を継続して撮影し、PTZカメラは向いている方向だけを記録します。常に記録を残したい地点をPTZだけに任せません。高さ、角度、画角の詳しい決め方は撮影距離・高さ・角度・死角の考え方で解説しています。
INSTALLATION
本体が屋外対応でも、接続部や配線、電源の条件が合っていなければ長く使えません。
保護機器ですべての雷被害を防げるわけではありません。具体的な施工の可否や方法は、使用する機器の取扱説明書と現地の条件で判断します。屋外配線や高所作業を含む費用の考え方は屋外配線・高所作業を含む費用条件で解説しています。
BY LOCATION
施設ごとの守る対象と優先場所は施設ごとの防犯対策と優先場所で解説しています。
CHECKLIST
近隣や道路の映り込みへの配慮は屋外撮影と近隣・道路への配慮、録画の確認方法は録画・映像確認の方法、必要な保存期間は必要な録画期間の決め方で解説しています。
DIY or PRO
OUR APPROACH
あさあけセキュリティは、機器の性能だけでなく、人や車両がどこから近づき、どちらへ離れるかを確認して、必ず通る地点を探します。全体把握用と特徴確認用を分け、朝夕・夜間・逆光で映像がどう変わるかを確かめます。設置後の録画管理と近隣への配慮までを含めて構成を考えます。
犯罪を知る視点で守る場所を設計する考え方 →参考:i-PRO「IP66とは?屋外設置に適した防犯カメラの防塵・防水規格」、同「夜間でも見たい場所を撮影できる防犯カメラとは?」、Axis Communications「ワイドダイナミックレンジ」、同「IEC 62676-4:2014に基づくピクセル密度」、同「ドームカメラのIR反射」/2026年8月6日確認。IP・IKの定義は規格名と各社の公式資料で確認できる範囲を要約しています。DORIのピクセル密度は設計の目安であり、保証値ではありません。
FAQ
A設置場所で受ける水の条件によって変わります。IP65はあらゆる方向からの噴流水、IP66は強い噴流水に対する保護を示します。直接雨風が当たる場所ではIP66相当が候補になりやすい一方、「屋外なら必ずIP66」と決まっているわけではありません。まず、カメラが雨を直接受けるのか、軒下なのかを確認し、そのうえでメーカーが屋外用途を明記しているか、使用温度や取付方向の条件を満たすかを確認します。
A軒下でも、吹き込む雨、温度差による結露、直射日光の影響を受けます。屋内用として販売されている機種を屋外へ設置することは、メーカーの想定外の使い方になる場合があります。まず、その機種の取扱説明書で屋外用途が認められているか、使用温度と湿度の範囲を確認してください。
AIP67は、一時的に一定の条件で水中に浸しても影響がないことを示す等級です。長期間の水没や、任意の施工状態を保証する表示ではありません。またIP67はIP66の完全な上位互換ではなく、試験条件が異なります。屋外での長期使用は、IP等級だけでなく、使用温度、結露、塩害、取付方向、接続部の防水処理を含めて考えます。
A周囲に光がほとんどない場所では、赤外線撮影が候補になります。ただし映像が白黒になる機種があり、服や車体の色は残りません。街灯や常夜灯などの光がある場所で色情報を残したい場合は、低照度でカラー撮影できる機種が候補になります。まず、夜間にその場所へどれくらいの光があるかを確認してください。
Aカラーで撮影するには最低限の光が必要です。街灯、常夜灯、センサーライトなどで対象へ光が届いているかを確認します。仕様表の最低被写体照度は目安になりますが、カラーか白黒か、シャッター、ゲイン、赤外線の有無など測定条件がメーカーごとに異なるため、数値だけの比較は難しい部分です。光量が足りないと、ノイズや動体ブレが出ることもあります。
A必ず確認できるとは言えません。WDRは明るい部分と暗い部分が混在する場面を見やすくする機能ですが、強い光源の有無、対象の動き、機種ごとの処理方式によって見え方が変わります。dB値だけで実用性は判断できません。機能に頼る前に、カメラの向きや画角を見直し、朝夕や夜間の実際の録画で確認します。
A必要です。IP等級が示すのは、主にカメラ本体の保護性能です。ケーブルの接続部が露出したままでは、そこから水が入ることがあります。接続部、ケーブルの入口、屋外ボックス、取付部まで含めて、屋外の条件に合っているかを確認します。
A沿岸部では塩分による腐食が進みやすいため、耐塩害や耐重塩害の仕様を確認します。カメラ本体だけでなく、取付金具、ネジ、ボックスなど周辺の部材も対象になります。あわせて、強風への固定と、点検・清掃の頻度も考えておきます。
A赤外線が近くの壁、庇、ガラス、雨滴、クモの巣に反射している可能性があります。まず、レンズ前面の汚れや水滴、クモの巣を確認してください。次に、カメラのすぐ前に反射するものがないかを見ます。設置位置を数十センチずらすだけで改善する場合もあります。機種によっては赤外線の強度を調整できるものもあります。
A映像の通信が無線でも、電源が必要な機種があります。「無線だから工事は不要」とは限りません。屋外では、壁や距離、電波の干渉によって通信の状況が変わります。設置予定の位置で電波が届くか、録画に欠損が出ないかを確認します。バッテリーや太陽光で動く機種でも、稼働時間、日照、録画方式、電池交換の条件を確認します。
CONTACT
あさあけセキュリティは、守りたい場所、人や車両の動き、雨風、暗所、逆光、配線・電源、録画方法を現地で確認し、目的に合う機器構成をご提案します。機種やIP等級が決まっていない段階でもご相談いただけます。現地調査・お見積もりは無料です。